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2004年度上半期ベストCDランキング
presented by NN

皆さん、ご無沙汰しました。出産&育児で聴く音楽は童謡ばかりになっていましたが、ここんところの新譜で目が覚めました!何故ならリミッティが新譜を出したのだから、こりゃ黙ってられないな〜ってな感じで。今回はじっくりと聞き込む余裕がなかったのですが、これだけは!と思ったアルバムをご紹介したいと思います。最近ちょっと元気のなかったアラブ音楽に飢えている皆さん!ぜひ、参考にしてください!というか、今回もアルジェリアンばっかりで、すみません。


1位 Cheikha Rimitti 『N'ta Goudami』
ついに出ました!昨年2004年に来日され、コンサートを大成功させたライのミューズ、リミッティ様待望のリリース!83歳になってもアルバムを出してしまうパワフルさ。それはガーファイチ氏の強力プロデュース(兼マネージャー)があるわけで、今回も『Nouar』と並ぶ素晴らしいアルバムになりました。
伝統ライの奥義はもちろん、現代のリスナーも決して退屈させない音づくり。プロデューサーが同じなだけにタイトル曲はラシダの「AAR' RABI」とそっくりです。ロボティックあり、巻き舌ありで現役バリバリ。

2位 Souad Massi 『Mesk Elil』
美人カビリー系スアドの3rdアルバム。タイトルは植物の「スイカズラ」の意味だとか。全作『Deb』はヨーロッパで記録的なセールスで日本でも話題になりました。
今回はジャケからしてソフト&マイルドで女性としてもますます磨きがかかった雰囲気。共同プロデュースに大御所ミュージシャンらが参加し、オリジナリティ溢れる抒情的アラブ・アンダルース音楽を展開し、着々と貫禄を増しています。こうやって確実に進歩を見せるのは彼女の音楽やルーツに対する真摯さなんでしょうね。来年2006年には二度目のコンサート・ツアーで活躍を見せてくれます。

3位 Bilal 『Hadi Hala』
ここ数年地元アルジェリアでは人気ナンバーワンで、カセットはばんばん出ているので、地元民に言わせればこのアルバムはニューではないのですが、メジャーリリースは今回で2枚目となるわけです。
今回も相変わらずビラルらしいクールさで、展開してくれます。モハメド・マグニが手掛けているだけあって、伝統的ライの持ち味であるダンサブル&リズミカルさも忘れず、ビラル特有の単調さ(これが売りなんです)もありで、社会派ライ歌手はこれかも若者からの熱い支持を得るでしょうね。タイトル曲「Hadi Hala」の出だしは、ハーモニックでライにはなかなかの斬新さがあります。

4位 Amine 『Ma vie』
アミンはライとR&Bのコラボでフランスで爆発的ヒットした『Rai'n'B Fever』では抜群のリズム感と心地よい歌声で活躍したシンガー。(確かにこのアルバムではシニシアチブ的存在でした)現在フランスではR&Bの人気がすごく、このアラブ(マグレブ)系アミンは今最も注目されているとか。シングル「Ma vie」はきたる1stアルバムからの抜粋として発売されたもの。渋谷のフランス音楽専門店のM...in FRANCEさんも一押ししているアーティストです。

5位 MOUSS ET HAKIM 『OU LE CONTRAINE(はきむす兄弟) 』
日本語盤でタイトルが『はきむす兄弟 』には面食らったけれど、解説が向風三郎(ゼブダのことは誰よりもわかっている人)氏ってことで納得しました。南仏(トゥールーズ)で絶大な人気だったマグレブ系(彼らはブールではありません)バンド、ゼブダのフロント二人が
ソロを発表しました!90年代に若者のスポークスマン的存在で影響力を持った彼らが、2004年に活動休止宣言してから約一年。
一足先にリーダーのマジッド・ジェルフィがソロを出しましたが、ゼブダと言えばステージでのパフォーマンス(単に暴れているだけだが)で有名なこの兄弟あってなのです。
今回のアルバムでは元ゼブダのメンバーが協力しただけあって、ロック、ラガ、グナワ・ビートがんがんでゼブダ色褪せてません。

6位 『Yallah! Yallah! 2』
大好評サラーム海上氏による『ヤッラー・ヤッラー』の第二弾!エキゾな音を求めて駆け回るライター兼DJのサラーム海上氏ですが、2005年グナワフェスティバルには関係者としてご招待されただけに、さすがなセンスで選曲。
うれしいのは1曲目にラシッド・タハの「ロック・ザ・カスバ」が選ばれたところ。伝統的アラブとロックが抜群に融合している勢いあまる頭出し!ノリノリで踊りたい人にはぜひ。

7位 『Shanti Shanti』
こちらもサラーム海上氏による監修で『ヤッラー・ヤッラー2』と同時発売したコンピ。
最近流行のヨガや瞑想のバック・ミュージックにぴったりで、アラブのしつこい刺激音に疲れた人にはオススメ。インド、チベットなどの聖地の伝統音楽のルーツを追ったアーティスト達がこの一枚に集結!
タイトルの「シャンティ」とはヒンズー語で「平和」の意味です。この一枚でゆっくり精神を休めてから、またアラブにカムバック!

8位 Khaled 『SPIRITOFRAI』
『Kenza』以来の待望となったアルバム『Ya Rayi』の評判がいまいちだったものの、やはりキング・オブ・ライはハレド以外の何者でもないのです。こちらお手頃な値段で3枚組なのでオススメです。
ハレドのコンピも散々出ていますが、改めて昔の録音を聞くと新鮮な気持ちになりますね。最近のハレドは一体何をやりたいのか、ちょっと不鮮明だし。(それがハレドらしいと言えばそうなんですけどね)昨年オランでイギリスBBCテレビがハレドのビデオクリップを製作したぐらいですから、まだまだ世界を股に掛けているライ歌手には違いありません。ハレドおじちゃんにはまだまだ頑張ってもらわないと。

9位 Hakim 『KOLO YOROSS』
一年半ぶりの新作となったエジプトのライオンことハキム。アムル・ディアブはさすがに抜けないけれど(ルックスで無理)、最近は国際派アラブ歌手として活躍し始めただけに、音もだいぶ垢抜けてきたように思います。
あ、でもシャキーラとの共演を断られたとかそんな話もありました…。今回は完全にエジプト録音ですので、エジプト臭さもあり洗練度も垣間見れてなかなかいいアルバムなのではないでしょうか。

10位 Reda Taliani 『Nebghik Sans Pitie』
1曲目「Bahr El Ghadar」はスネアドラムで始まり、行進曲か?って思いきや、ケルト風な前奏で面白いのですが、やっぱり歌に入ると突然曲調が変わります。このギャップはありがちなんですけどね。
レダは珍しく東部コンスタンティーヌ出身で、昨年の「Josephine」でヒットをとばし、今最も注目のライ歌手です。ロボティックはギンギンに効かせ大変ダンサブルなので聞きやすいです。
シェブ・ハッサンやシェブ・ジェルーもこの手のスタイルで、全体的にはオーソドックスなものがやはり地元では大変な人気です。

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