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6年度上半期ベスト2006CDランキング
presented by NN

このコーナーを楽しみにしている方がどれだけいるのかわかりませんが、yama-sanにこうやって紹介場所をご提供いただき、多忙の中更新作業もしていただいてるので、このサイトに遊びに来ていただいたモロッコ好きな方に、どうにかもマグレブ音楽の素晴らしさ&面白さを少しでも垣間見ていただければと思っているしだいです。
ここ数年のうちに一気に注目度アップのアラブ世界が、音楽的にアプローチすることがユース・カルチャーには一番馴染めるのでは?と思います。エキゾでコスモポリタンなアラブ・マグレブ音楽にますます光が当たりますように!


1位 Amine 『Au dela des reves』
『RAI'N'B FEVER』を手掛けたKore & Skalpがプロデュース。アミンはモロッコ系でカサブランカ出身です。
マグレブ系は音楽面で注目を浴びることが多いですが、アミンは天才的な歌唱力とセンスを持ち備えた才能満点な若手歌手。マイケル・ジャクソンの影響をもろに受け、歌声もハイ・トーンで美しい。ルックスもフォーデル似でかわいいからモテモテでしょうね。
昨年このアルバムにも収録されているシングル「Ma vie」を大々的に売り出してましたが、アラビア語で歌ったものも数曲収録されていて、アラブファンにも嬉しい内容になってます。
フランスのマグレブ層にはやはりアラビア語で歌った収録曲「Win」が人気!

2位 Magic System(feat. Akil, Cheb Bilal et Big Ali) 『C'cho, ca brule』
マジック・システムはコート・ディヴォワール出身の4人組で人気急上昇。このシングルは今年8月28日に発売された『RAI'N'B FEVER』第2弾の収録曲で、一足先にシングルで先行発売されたもの。
ビデオクリップはかなり笑えます。『RAI'N'B FEVER 2』に参加するアーティストが続々と登場してきて(M.Pokora、Leslie、Amine、Cheb Bilal etc)、おまけにアルジェリアの人気コメディアン、ムスタファまでも!第1弾でも冒頭はマジック・システムで始まり、景気づけにはぴったりでしたが今回もこの作戦かしら。

3位 Diana Haddad 『2006』
話題のハレドとのデュオ曲「Mas Louly」が収録されたアルバムです。
この曲、ライの本場アルジェリアでもなかなか評判いいです。ビデオクリップに登場するハレドはディアナとペアルック(黒のシャツとジーパン!)と微笑ましい。
ライの持ち味(特にサビの歌詞なんかはライ独特のものです)も活かしたいい曲です。ディアナはデュオを好まない人だったようですが、ハレドとの共演は認めたとか。アラブ歌謡界では世界進出を目指して、ライ歌手との共演をしたがる傾向があるとか。
ライもデュオばっかりじゃ、新鮮味ないなぁ。

4位 Shakira 『Hips don't lie』
欧米でヒットしまくってるシャキーラですが、エロチックさもどんどんエスカレート。(「Hips don't lie」って、「お尻は嘘つかない」って意味だよね、すごいタイトルだなぁ。)
この曲、一緒に歌ってるワイクリフ・ジョンの 「Dance Like This」 のカバーです。
ビデオクリップではお得意のベリーダンスをがんがん踊ってくれちゃってるので、見応えあり。彼女のベリーダンスの腕前はプロ並みで有名ですが、今回は今まで以上にアラブ路線をがんがんに出しています。(父親はレバノン系)シャキーラは登場せず素人さん達だけがひたすらベリーダンスを踊ってるビデオクリップ"Fans Only Version"もあります。

5位 Natacha Atlas 『Mish Maoul』
前作『Something Dangerous』からオリジナル作は約3年ぶりとなりました!
エジプト、パレスチナとモロッコ系の家系に生まれ、ベルギー、エジプト、ギリシャ、イギリスとさまざまな国で育ったハイブリッド人生はそのままサウンドに反映されてます。今回はズルナ、ネイやカヌーンなどの民族楽器が活躍し、オリエンタル回帰を前面に出した仕上がり。いつもに比べれば、冒険せずにだいぶ落ち着いた印象に感じます。1stアルバム『Diaspora』のプロデューサーが再び手掛けたもので、当たり障りなくってところでしょうかね。

6位 Youmni Rabi 『Solitude』
ヨウムニ・ラビはモロッコ出身のシャアビ歌手。アルバム全曲が100%マロカン・シャアビで賑やかに仕上がってます。ピュアなマロカン・ミュージックは久々に聞いたな〜。
シンセサイザーを駆使し、ヴォーカルの合間に入る合いの手的リズムや
元気のよいカマンジャ(ヴァイオリン)が活躍しまくる。全曲このテンションのままだから、さすがに全部聞き終える前にくたばってる。
粘っこいよね、やっぱりモロッコって。垢抜け度1000%!!

7位 『Maghreb Dance Party』
ライ、カビリー、オリエンタル、マロカン、チュニジアンといろんなジャンルをセレクトしたコンピ。
2枚組みで40曲も収録されているので、マグレブ好きな人とホームパーティなんて場にぴったり。(そんな人あまりいないか?)ライからはビラル、タリアニ、ミムーなど、シングルではなかなか手に入り難いものが収録されているから嬉しい。
アルジェリアでしか発売されていないアルバム内の曲はこういったコンピでしかお目にかかれないから結構貴重。
ジャンル問わず、マグレブのいろんな音を聞きたい人にはオススメ!

8位 『Rai Rnb Mix Party By DJ KIM』
人気DJ KIMがプロデュースしたライのコンピ。この一枚でフランスのライ事情がわかるような内容です。
現在フランスのライ・シーンでは他ジャンルとのデュオやらが主流になっていて、なかなかピュアなライが聞けないのが寂しいところ。みんながみんなコラボってても、かなり無理ある曲もたくさんあったりするし。(そこがマグレブっぽい)
それにしても名前も知らないライ歌手がたくさん登場しています。世代交代か?こうやってコンピばっかりだと、よっぽどインパクトない人は覚えられないなぁ。

9位 Chemical brothers 『Galvanize』
こちら昨年発売したアルバムですが、紹介し忘れてました、失礼!
なんとモロッコ、ベルベルのライオンことナジャ・アアタボウ(Najat Aatabou)の92年にモロッコで大ヒットを飛ばした「Just Tell The Truth」の装飾的なカマンジャ(ヴァイオリン)のメロディーをうまくサンプリングしてます。というか、まさにラップ版ベルベル歌謡です。
ベルベル歌謡の強烈なメロディーがコアなラップと絶妙な相性なんでしょうね。
それにしてもこんなところでナジャにお目にかかれるとは…。

10位 Nancy Ajram 『Ya Tabtab wa Dallaa』
レバノン出身のナンシー・アジュラムは2004年のシングル「AHWNOSS」の記録的ヒット以来、アラブ・ポップス界ではトップの座にいます。
ダイナマイトバディはビデオクリップでもお披露目してますが、私個人的にはあまり美しいと思えません。(目がイっちゃってるし…)
ナンシーを嫌う人は整形しまくりとか、ブリっ子とかめちゃくちゃに言うけれど、歌唱力は確からしい。最近のレバノン歌手はルックスばかりが重視されクリップに力入れすぎて、大事な歌のほうはそっち退けとか。
歌手のルックスをほとんど重要視しないマグレブでは、かなり非難されつつあります。

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