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モロッコのバンド
presented by NN

グナワそしてヒッピー達と切り離せないのがモロッコのバンドブームです。
  1970年代に大量に現実逃避するヒッピー達がモロッコにたむろし、同じ時期にモロッコからも欧米への出稼ぎ労働者も増えたために欧米音楽が盛んに流入しました。
  それと同時にモロッコでは大変なバンドブームが到来します。NASS EL GHIWANEJIL JILALA というバンドが登場し、一世風靡しました。
  彼らの存在は今となっても絶大なるもので、健在なメンバーで活動を続けては新曲を発表しヒットさせている精力的なバンドです。

 Nass El Ghiwaneは1970年にカサブランカで結成された5人グループのバンドです。
  モロッコのビートルズと言われるほどである彼らのブームは今までのモロッコ音楽シーンを一転させるほど国内中に渦巻きました。歌詞は社会に対する疑問や、政治的主張の強いもので若者の代弁となるようなものばかりで、その中にもモロッコの様々な伝統音楽を積極的に取り入れ、特にグナワを根底に構成されていました。
  メロディーにはモロッコ方言の詩にメロディをつけたマルフーンと言われる吟遊詩スタイルを思わせるもので、そういった彼らの音楽センスやメッセージ性の強いものが絶大な支持を得たようです。

Nass El Ghwane


Jil Jilalaは1973年にマラケシュで結成されました。男性5人、女性1人、計6人で編成されたバンドです。
  バンド名はフェズを中心としたスーフィズム団体であるジラーラ教団からとったもので、Nass el Giwaneより伝統的、宗教色の強さを思わせる音ばかりです。
  とりわけグナワの要素を多いに取り入れていますが、1986年以降は管楽器を取り入れたり、レゲエやライを取り入れた音楽に傾倒していたようです。
 こういった大変なバンドブームの中、以上あげた二つのバンドとは対照的な音を出す Bouchnak Bro というバンドが1974年にウジダから登場しました。   両親共にミュージシャンという環境で育った4人兄弟で構成されている才能あるバンドです。
 ウジダ出身ということから多いにアルジェリア音楽の影響を受けていて、シンセサイザーを多用している彼らのルーツはやはりライにあるようです。

  それでもモロッコの様々な音要素も取り入れ、モロッコ音楽として新しいスタイルを開拓していたバンドです。
  このような彼らの音楽は一気に注目を浴びるようになり、ヨーロッパの音楽フェスティバルなどに呼ばれるようになっています。
  マグレブと欧米の音楽が頻繁に流入し合い、この頃からマグレブの音楽がヨーロッパで注目され始めた時期でもあります。
 現在メンバーの内の二人はフランスに拠点を移し活動を続けています。
  特に Hamid Bouchnak は新曲をリリースしてはヒットさせています。残りの二人はアーティスト達のプロデュースや録音を手掛け活躍しているようです。



Hamid Bouchnak

Jil Jilala


 
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