本でも一部で注目を浴びたバンド
Orchestre National de Barbes はそれぞれ育ちの違うマグレブ系11人グループ。バンド名の「バルベス」とはパリで暮らすアフリカ、アラブ系人街の場所の名前です。
タハの曲にも「バルベス」という歌があるくらいで、移民達にとっては中継地みたいな重要な場所です。その「バルベス」の名を取っているくらいですからこのバンド、やはりいろんな音がしてきます。
「バルベス」という街を移民達の一つの国と考えたら、じつに国立バルベスオーケストラという名にふさわしいですが、オーケストラと言っても西洋スタイルの楽器編成を想像してはいけません。
グナワに登場する鉄製のカスタネット"カルカベ"やライをはじめ、マグレグの伝統音楽の要素はもちろん、さらにレゲエ、アフロを融合させたアフリカ、アラブ音楽のコラボみたいな派手な音を出しています。
アルバム「Poulina」は日本でも一部で多少注目は浴びたようです。
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ヴォーカルとベースを担当してるアルジェ出身の
Youcef Boukela はロック、ボサノヴァやジャズなどの演奏活動をしていたようですが、その時代に
Cheb Mami やカビリー歌手 Takfarinas
、そしてかの有名なアルジェリアのジャズミュージシャン Safy Boutella
などのマグレブ系アーティストと共演する機会があったようです。
やっぱり彼らの音楽に刺激されたんでしょうね。ただONBの音を聴いていると、アラブ度よりもアフリカ度が強いです。勢い任せな感じがしてしまい、アラブ特有のドン臭さも欠けていて、なんとなく物足りないのが正直なコメントです。
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Orchestre National
de Barbes |
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