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           服装全般について 
          季節ごとの装いは以下にまとめさせていただくとして、まずはどういう服装ででかければいいのかという事について。 
           
          まず、イスラムの国だからといって、モロッコの場合はスカーフをしなくてはいけないという事はありません。 
          ヨーロッパ人などはピチピチのタンプトップやミニスカートで歩いていたりしますし、場合によってはモロッコ人そのものの方が目をそらすしかないようなきわどい服装で歩いていることもありますが、女性は特に、肌の露出は少ない方が日焼け対策にもなりますし、無用に男性を誘惑しなくて済むのでその方が快適でしょう。 
           
          また、男女とも共通して、モロッコ人は服装について「清潔であること」ということに実はかなりこだわりがあります。 
          よほど貧乏で余裕がない人であっても、自分に出来うるかぎりのきれいな格好をする、というのが彼等にとっての外せないマナー。 
          靴が泥だらけ、埃だらけなんてとんでもないので、町ではそこらじゅうに靴磨きの人がいるのです。  
          Tシャツやジーンズに穴があいているなんてもっての他。 
          サイズの合わないダボダボの服なんていうのも、身だしなみに気を使っていないこととされて嫌われます。 
           
          服装なんて自分の好きなスタイルで、と思っている我々には驚きなのですが、「モロッコ人にとってはそう」なのです。 
          そんなわけで、汚い格好をしていればその方がお金があるように見られない、と、わざわざくたびれ目の格好をするのは実はアウト。 
          モロッコ人にとっては外国に出かけられるというだけでお金の余裕がある人であることは明白です。 
          旅なんていうのは生活の余裕があってできる娯楽の最たるもの。 
          それだけの余裕がある人物が、自分の身だしなみにも気を使うことができないなんて…ということになり、内心かなり軽蔑されます。 
          モロッコ人としてはそういう人に関わることもあまり好まない傾向にある人々なので、
          対等な関係を望むとしたら、服装は豪華ということではなく、清潔に見えるスタイルがおすすめです。 
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