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モロッコの数字は、フスハーと一部違っています。
まずは全ての数の基本になる1〜10までをしっかり覚えましょう。そうすれば後はそんなに難しくありません。
少々やっかいなのが「2」。2、12、20、200と、ちょっと注意してください。フスハーの2は、モロッコ方言アラビア語とはっきりと違っていますが、12以降の2のつく数字にかかわってきています。
今回の読みがなは特に、文説明を重視したカタカナ表記ではなく、より発音に近い音を目指したカタカナ表記になっています。そのため、たとえば4、40、400など、カタカナ書きでは法則など何もないように見えてしまいますが、文字の変化でなく、音の変化に注意して下さい。法則性が見えてきます。
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■ 1〜10
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1-2 ワヘド・ジュージュ |
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3-4 タラータ・アルバァ |
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5-6 ハムサ・スィッタァ |
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7-8 サバァ・タマニァ |
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9-10 ティサゥードゥ・アシャラ |
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2(フスハー) イトゥネイン |
■ 11〜19
11〜19までは、他の言語と同じように多少変則的です。
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11-12 ハダーシュ・トゥナーシュ |
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13-14 タラッターッシュ・アルバァタァッシュ |
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15-16 ハムスタァッシュ・スィッターッシュ |
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17-18 スバァターシュ・トゥムンターッシュ |
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19-20 ティサァターシュ・アシュリーン |
■ 20〜
20以降の数字は、ひと桁の数字を先に読み、それをandを表す「ウ」(もしくはフスハーで用いられる「ワ」)でつないでいくことで表せれます。
まずこの20代の数字の例で連結の法則をしっかり覚えましょう。
構造を示すために「ワハドゥ ウ ァシュリーン」というように書いていますが、実際の音は「ワハドゥワシュリーン」というところでしょうか。よく聞いて発音してみてください。
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21 ワハドゥ ウ ァシュリーン |
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22 トゥネイン ウ ァシュリーン |
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23 タラータ ウ ァイシュリーン |
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24 アルバァ ウ ァイシュリーン |
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25 ハムサ ウ ァイシュリーン... |
■ 10の位の数
11〜19の数とごっちゃになりやすいので要注意。
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30 タラーティーン |
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40-50 アルバイーン・ハムスィーン |
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60-70 スィッティーン・スブァイーン |
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80-90 タマニィーン・ティサィーン |
■ 100の位の数
100の位の数は、1の位で勉強した数に100を表す「ミア」をつけ、それをまた10の位の数と「ウ」(ワ)でつないでいくことで表されます。
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100-200 ミア・ミーテイン |
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300-400 テルートゥミア・ラバァミア... |
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555 ハムサミア ウ ハムサ ウ ハムスィーン |
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876 タマナミア ウ スィッタ ウ サブァイーン |
■ 千の位の数
千の位です。モロッコではこれ以上数が大きくなる場合や、正確に数を確認したい時など、フランス語がよく登場します。旅人としてはここまでわかれば十分です。
ただしやっかいなのが、モロッコでまだ使われている、古い通貨の単位、レアルでの料金。現在のディラハムという通貨単位の20倍で計算されるので、スークや小さなエピスリーなどで言われる料金は数百から数千になることが多々あります。大きな数はそこで大活躍するのでがんばって下さい。
1ディラハム=20レアルなので、数字が妙に大きかったら、頭の中で、その数を20で割って下さい。
土産屋とガイドの密談なんかも、これでされることが多かったりするので、この計算を理解していれば、いい情報が耳にはいってくるかもしれません。
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1000-2000 エルフ・エルフェイン |
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3000-4000 トゥルタエルフ・ァルバェレフ... |
■ 理解度チェック
最後にいくつかクイズです。アラビア語の数の仕組みは理解できましたか?
まず自分で考えてから答えを聞いてみてください。
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