星好きでもそれほど星に興味がなくても、砂漠から見上げる星空は格別なもの。
遮るものもなく、明かりと言えばお月様と星そのものの光だけ。
今にもこぼれ落ちてきそうで、くらくらと目眩がしそうなくらいの星の数。
そんなロマンチックな暗闇が広がるモロッコの砂漠で、星たちが次々に落ちてくる天体ショー、流星群を味わってみるのはいかがでしょうか。
いつも願い事を叶える間もなく落ちてしまう…。
けれどすぅーと砂漠に落ちていく星にだったら最後まで言えてしまいそうなそんな気にもなってしまいます。
さて、天文関係などで三大流星群と言われているのは、
しぶんぎ座流星群(1月1日〜1月5日頃)、
ペルセウス座流星群(7月17日〜8月24日)、
ふたご座流星群(12月7日〜12月17日)
の3つ。
流れ星を見るのにお勧めの日というのは極大時刻(流星の出現が最も多くなる時間)を含む夜。流れ星が多く出現するのは想定されている極大時刻、とは限らず、その前後に姿を現すこともしばしば。
また放射点(流星がそこから放射線状に飛び出してくるように見える中心点)が水平線に近い所にあるよりも自分の頭の真上(天頂)に近い所にある時の方がよく見えます。
なので、この極大時刻はあくまで目安として参考にしてみてください。
モロッコでは2007ー8年の三大流星群の極大時刻は次の通りです。
※ 時間は24時間表示です
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2007年 |
2008年 |
しぶんぎ座流星群 |
1月3日23時 |
1月3日7時 |
ペルセウス座流星群 |
8月12日5時 |
8月11日11時 |
ふたご座流星群 |
12月14日17時 |
12月14日23時 |
その他にも色んな流星群が地球に訪れ、観測するのに好条件となる時もそれぞれ年によって変わってきます。
極大時刻などのデータを参考にさせて頂いている日本流星研究会のホームページではその他の流星群や詳しいデータを知る事が出来ますので、ぜひご覧ください。
日本流星研究会 http://www.nms.gr.jp/index.html
主な流星群の情報 http://www.nms.gr.jp/nmsshowr.html
なお、こうした日本での極大時刻の情報をモロッコでの時刻に読み替えるには、次のような計算を行います。
1.記載されている時間に3時間足します。
2.その時間を昼夜逆転させます。
3.出てきた時間のちょうど1日前がモロッコでの極大時刻です。
例えば8月12日5時が日本での極大時刻だとすると、
1.8月12日5時+3時間 → 8月12日8時
2.8時を昼夜逆転させる → 8月12日20時
3.1日分戻す → 8月11日20時 がモロッコでの極大時刻となります。
今年のこの流星群は好条件なのに、日本じゃ昼間で見られない!なんて悔しい思いをしている方。時差が9時間あるモロッコでしたら、そんな思いを叶える事も可能です。
最後に、流星観察のポイントは、
1.暗い所に目が慣れるまで待って、
2.寝転んだり座ったりとなるべく楽な姿勢をとり、
3.放射点だけをみるのではなく、なるべく広い範囲で星空をぼんやり眺める こと。
この「ぼんやり眺める」というのが実は大きなポイントだったりします。
というのも、普段大きな星空に囲まれる事のない私たち。特に星が多く見える日は立っていられないくらい圧迫感を味わう事もあり、根を詰めて観察するとかえって疲れてしまったり具合が悪くなってしまう事もあるのです。そして寒さ対策もお忘れなく。
英語では流星群の事をMeteor Shower(流星のシャワー)と呼びます。
流星群のよっては1時間に百個近くも落ちる事もあり、かと思えば1時間に2〜3個くらいしか落ちない事もあり、あくまで運次第なのですが、遠くモロッコの地で星のシャワーを浴びにいらっしゃるのはいかがでしょうか。
たとえそれが1滴の星粒だったとしても、忘れられない思い出の一つになるはず。
そんな時期を狙って、砂漠に出かけるのはいかがですか? |