旅の情報編01:旅のまよいかたガイド
ヨーロッパからバスで行く! 現地発ツアー


 
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スペインからモロッコへ

情報提供:スペイン在住Luciaさん(05年11月一部加筆)

スペインからモロッコへバスなどを使ってアルヘシラスからフェリーで渡るルートをご紹介します。
スペインのバス路線は発達していますので、バス酔いする、などでない限りはバス旅行でも充分だと思います。ビデオ上映・ラジオつきの車体や、時間帯によっては豪華なシートつきのバスも出しているところがあります(他の便より高めになるようです)。車内後方にはトイレもついています。ただし、犯罪防止のためか、車内トイレ使用の際は運転手にトイレの鍵を頼み、終ったらすぐに返却せねばなりません。

予約についてですが、バス会社によってはインターネットから出来るのもありますし、あるいは現地で前日・当日でも乗れます。近距離路線などだと、当日にしか買えないものもあります。
ただ、長期休みに入るとき、祝祭日で連休があるとき、祭りがある地域に向かうときなどは、長距離路線なら早めの購入がいいです。混んでそうなときでも、シーズン中だから、ということで普段は1台のところ、かえって臨時でバスが2台以上出たりすることもあります。また、長距離路線は特に、到着時間が遅れる可能性があります。もしものことを考えて、たとえば空港へ行くときなどは時間の余裕を持っていてください。

ちなみに、これは私の体験+人の話などを元にしています。全体からすると間違いがあるかもしれませんし変更があるかもしれません。ホームページも、「スペイン」なので(笑)、実際の運行区間・時間・料金の変更が即座に反映されない場合もあります。現地で必ず確認してください。

注1:モロッコとスペインは時差があります。夏時間(スペインは3月最終日曜日から10月最終土曜日まで)では2時間時差があり、それ以外は1時間の時差です。スペインの方が常に早いことになります。ちなみに日本が午後18時のときは夏時間スペインが同日午前11時、冬時間スペインが同日午前10時、モロッコが同日午前9時です。
注2:地名に関しては、スペイン語表記、続いてのカタカナ表記はそのスペイン語の読みに一番近いものを採用しています。たまに、有名都市などは日本語カタカナ表記での方がわかりやすい場合にのみそれを併記しています。

注3:ユーロとのレート。1E(エウロ)≒10DH(ディラハム) 2003年11月

 
スペイン縦断タイプのバス
● ユーロライン(スペイン語読みするとエウロ・リネスです。ただ、エウロ・ラインでも通じるかもしれません)
スペイン語によるサイト http://www.eurolines.es/ TEL:902-40-50-40
yama-sanが紹介しているので、基本はそちらに譲ります。スペインからの概要を記します。
スペイン各地からもモロッコへ、主に3−4種類のルートが週2からの割合で出ています。(乗車地によってほぼ毎日出ているところもあります)1、スペイン北部バスク地方(Irunイルンが出発地)からAlgecirasアルヘシラスへ向かうルート。2、同じくスペイン北部、Barcelonaバルセロナのあるカタルーニャを経由しそのまま地中海沿いに南下するルート。3、やはり北部の、Zaragozaサラゴサを経由、アルヘシラスへ向かうルート。+α、Madridマドリー(マドリード)は、上記のバスク・サラゴサ発のバスがマドリーに寄るのか、あるいはマドリーは始発になるのか、そのあたりは不明ですがバルセロナ経由の便はマドリーは通過しないようです。

モロッコ内の行き先は、カサブランカ経由マラケシュ・フェス・ベニメラル・ウジダ、の4方面のようです。
目安としては
 イルン〜カサブランカ   片道101E  31時間半 / 往復178E 
 イルン〜マラケシュ    片道106E  36時間 / 往復187E
 マドリー〜カサブランカ  片道81E  22時間半 / 往復139E
 マドリー〜マラケシュ   片道88E  27時間  / 往復150E
 バルセロナ〜カサブランカ 片道114E  31時間 / 往復194E
 バルセロナ〜マラケシュ  片道121E  35時間半 / 往復203E 
などです。
ちなみに、ウジダ方面以外は、モロッコ到着は夕方ー夜です。カサブランカ到着は20時半、マラケシュ到着は0時45分。ウジダへは、スペインのアルメリアからフェリーでスペイン領Merillaメリージャを経由し、到着は朝8時とあります。

● unionbus ウニオンブス(旧eurobus)
TEL:902-11-96-99 月ー金 09:00-19:00
TEL:944-41-44-98
土 07:30-13:00 /18:30-21:00  日  07:30-09:00 /18:30-22:00
これは、スペイン北部のフランスと国境を接しているバスク地方と、モロッコへすぐそこ、の、南部アンダルシア地方を結ぶもので、スペインを文字通り縦断する高速道を走ります。Irunイルン-Algecirasアルヘシラスです。この路線はマドリーにはとまりません。シーズンによっては一日2本ぐらいある場合もありますが、基本的には夜行一本のみです。バスクを夜に出てアンダルシアへ朝到着、終点へはたいてい13時過ぎて到着します。
Irunイルン、SanSebastianサン・セバスティアン、Bilbaoビルバオ、Vitoriaビトリア、Burgosブルゴスと、北部は5つの箇所から乗車するのが通常です。ブルゴス以南の経由地Manzanaresマンサナーレスなどからの乗車の場合は、バス会社・バスターミナルでよく相談してください。降車地としてはCordobaコルドバ以南あるいはSevillaセビージャ(セビリア)以南が二手に分かれます。一つはCadizカディス・Tarifaタリファ経由、終点Algecirasアルヘシラス。もう一つはCosata del Solコスタ・デル・ソル経由、終点Malagaマラガ。ただし、マラガ路線が出来たのがここ1年ぐらいなので、経由地・終点、などバス会社側も試行錯誤しているようです。行き先は確認してください。

お値段の目安:
フランスとスペイン国境のまちIrun(イルン)からスペイン半島南端・モロッコ行きフェリーの出る港Algeciras(アルヘシラス)まで片道 約50E
 
スペイン各地からアルヘシラスへ
アンダルシア地方内、スペイン全国各地からアルヘシラスへバスで結ばれています。スペインに滞在中の都市からアルヘシラス行きがないか、とりあえず尋ねてみてください。なければ、マドリー・バルセロナ経由あるいは南部のアンダルシア主要都市を先ずめざしましょう。ちなみにマドリー・バルセロナ・セビージャなどはバスターミナルが二つ以上あるのでバスの乗り換えが面倒な場合があります。ターミナルの確認はしたほうがよいです。

● Madrid マドリーから
Daibusダイブスというバス会社(TEL:914-68-51-41 Madrid)が運行しています。
シーズンによる変動があるようですが1日に2‐3本あるようです。(昼・夜行両方あり)
未確認ですが、他にもアルヘシラスへ向かうバスはあるかもしれません。
南バスターミナル(Estacion de autobuses Sur Madridエスタシオン・デ・アウトブセス・スール・マドリー)より出発(地下鉄Me'ndez A'lvaroメンデス・アルバロ駅)

● Barcelona バルセロナから
Bacomaバコマ社(TEL:902-42-22-42)により1日に3本ほどあるようです。
バルセロナ北ターミナル(Estacion de autobuses, Barcelona Nordエスタシオン・デ・アウトブセス、バルセロナ・ノード)から。

● Andalucia アンダルシア各地・あるいはそれ以外から
アンダルシア内の都市あるいは近郊地からならアルヘシラス行きはあると思います。確認ずみなのはセビージャ・カディス・マラガ、そして本数が落ちて(1-2本/日)コルドバ・グラナダ・ウエルバです。

● 鉄道 www.renfe.es
R.E.N.F.E.レンフェというスペイン国鉄のサイトで時間・料金検索ができます。昔は大幅に遅れることが多かったレンフェですが現在は昔ほどはひどくないようです。ただし、30分・1時間ぐらい遅れてもカリカリしないように。ちなみに、マドリー・バルセロナではバスターミナルと同じく、鉄道駅は2箇所(以上)あり、行き先によって駅が違ってきます。ご注意ください。

 
アルヘシラスからのフェリー
Euroferryエウロフェリー、Buquebusブケブス、Comaritコマリッ、Transmediterraneaトランスメディテラネアなど数社によって交互に運行されていますが正式なチケットを取り扱っていれば、港のどの窓口(あるいは旅行会社)から買っても同じ料金で、どのチケットでも、乗船する際に正式な乗船券と引き換えになるので問題なく乗れます。時間指定もないのでアルヘシラスに到着後、港のなかの旅行代理店か、あるいは港の外でも主に街道沿いに旅行代理店があるのでそこでチケットを買っておくのがいいでしょう。車の人は特に早めの購入をおススメします。

フェリーは、Tangerタンヘル(タンジェ)行き・Ceutaセウタ行きともにそれぞれ1時間〜1時間半おきぐらいに、1日12−16本ぐらいは運行されている模様です。フェリーも、バス・電車同様、いや、それ以上に、遅れることは良くあります。ただし遅れるかもしれないから、と思ってのんびりいくと、時間前(5分とか)に出発していた、というようなこともありました。

チケットですが、行き帰り同じルートであれば、往復切符を買うとタンジェ・セウタともに10%の割引だったはずです。帰りの日付はオープンに出来ます。このあたりは購入の際にきちんと尋ねてください。車・バイク・自転車などはそれ相応の値段になります。チケットが別に必要だったかもしれません。車などでモロッコへ行く場合はその車両の保険と、あとはモロッコで車を利用できる書類?などが必要で、国境でそれをもとに入国カードなどを作成するようです。詳しくはわかりませんので車を利用されるかたは事前に調べたほうがいいです。

● タンジェ(Tangerタンヘル):片道23.1E 所要2時間半 (2003年夏)
(高速艇も2本/日ぐらい出ているようです。こちらは70分)
タンジェ行きは船の中で入国スタンプをもらわなければいけません。フェリーが動き出すと船内の片隅で、テーブルと2人ぐらいの入国係員がいて行列が出来ますが、シーズンによっては船内は人でいっぱい、自然、並ぶタイミングを計らないと果てしなく待たされることになります。ちなみにここで入国手続きを終えないと、フェリーを降りた再のパスポートチェックで船内に返されるので忘れないように。船内で両替もできますが、現金が終了次第閉まるようです。
港につくと、控えめー、に、しかし確実にガイド(もどき??)が寄って来ます。タンジェ泊を考えているならお金の交渉をきちんとした上で利用するのも、捨てたものではありません。タンジェを通過だけする人でCTM以外の交通手段をつかうのならさっさとプチタクシーを利用した方がいいです。CTM乗り場は、港の門を出てすぐです。(船着場から10分ぐらい歩くと港の門があります。港の中には誰でも入れるわけではないようで港の外にはさらに、ガイド、や男達がたむろしています)民営バスターミナルまでは歩けなくは無いですが、地図が無ければ道に迷う可能性が大きいのと、港からはちょっとしたのぼり坂があるのとで、よっぽど暇を持て余していない限りはプチタクシー利用がおススメです。電車の駅はさらに遠いらしいです。(利用経験無し)
タンジェ→アルヘシラスの場合のフェリーの値段は、2001年夏で210DH+税金みたいなものが20DHでした。

● セウタ(Ceutaセウタ):片道21E 所要35分 (2003年夏)
ここはまだスペイン領です。
フェリーを出ると市内バスまたはタクシーで国境へ。国境まではタクシーで10分ぐらい。料金も4-5ユーロぐらいです。市内バスだと、港からあるいて15分ぐらいの停留所から国境行きのバスで、もちろん終点まで。乗ってしまえば15分ぐらいでつきます。逆に、モロッコ側から来た方、この市内ー国境バスが折り返しまた市内へ向かうのですが、港へ連れて行ってくれるバスではないので、港に一番近い停留所で降りて、あとは港まで歩くという方法になります。タクシーだとあっという間に港までつきますが。

国境で乗り物を降りたら次はパスポートコントロールへ。モロッコ側の紙切れに記入しそれをパスポートともに審査官に渡して判子を押してもらいます。と、いう作業ですが、時間がかかります。シーズンですと、徒歩旅行者でも1時間ぐらいは余裕で国境地帯で待っていることになります。車で入国する人は、別のところで車の審査もせねばなりませんので、国境は、車で入国する人のほうが時間はかかります。シーズン中だと2-3時間はザラです。その後両替所もあります。
そこを出たらいよいよモロッコ。

ここからティトゥアン(4−50分?)やシャウエン(2時間?)などへグランタクシーで直行するもよし、とりあえずの町(カスティイェホだったかな?)までプチタクシー(10分ぐらい)で行って、そこからティトゥアンへのバスに乗ってもよし。国境から直接バスはありません。タクシーになります。国境を越えたらまずはタクシーの値段交渉、がんばってください。
フェス・カサブランカなど他都市をめざす場合はティトゥアンからがいろいろバスがあります。一番多いのはテトゥアンまで(あるいはシャウエンまで)グランタクシーで直行、のようです。

● 結論
アルヘシラスから、タンジェ・セウタ経由ですが、総合的にいうと、タンジェの方がいろいろと便利です。理由は、国境の手続きがフェリー内で済ませられること、タンジェからの方がおそらく、マラケシュやその他へ向かうバスの本数もあるだろうということ、鉄道があるということ、幹線道路が(ティトゥアンから先のリフ山脈をとおらず)舗装されているということ、そして何より情報が多く、車入国以外の旅行者はほぼタンジェ経由であるということ。この点、車やバイクの入国者は逆にセウタも多いようです。
 
タリファからのフェリー
アルヘシラスから程近い、サーファーにはひそかに有名という話のTarifaタリファからもタンジェへフェリーがあるようです。所要35分。200DH。(2001年夏)
www.tarifa-tanger.comあるいはwww.tanger-tarifa.com 
・Tarifa側 Norafrica Tours, S.L. TEL: (+34)956-68-18-30/956-68-43-25 
・Tanger側 FRS CARE MARIATIME TEL:(+212) 39-94-26-12 

マラガから出ているという噂のフェリー。Tanger行きは未確認です。Merillaへのフェリーはあると聞きましたが。(2001年夏。イギリス人旅行者とモロッコ人との会話より推察)

ジブラルタルからも船が出ているようです。上記Tarifaから、のHPにジブラルタルータンジェ路線が書かれてあります。これでスペイン・イギリス・モロッコを一日で訪れることも不可能ではない?(笑)

スペインではなく、フランスの南部の港(都市名忘れました。)とタンジェを結ぶ36時間のフェリーの旅があるようです。値段はわかりませんがネットで検索もできるようです。(2003年夏。日本人旅行者から聞いた話。)

 
これらのルートの実用性
スペイン国内を経由してモロッコへ、というルートについて私の意見をのべます。特に旅行日程が合計1-2週間の方に対して、余計なお世話ではあるでしょうが、私見です。

結論から言うと、1-2週間で、すなわち時間が短い方、中でもスペインにはさしたる興味もない(通過だけの)方などは、スペイン陸路よりも飛行機で直接モロッコ入りするチケットを買った方がラク(+おトク)だと思います。
理由は以下です。

まず、時間の点で。バス移動でマドリーからアルヘシラスへかかる時間が、9−10時間ほど。そしてアルヘシラスからタンジェへフェリーで2時間半。たいてい南部が目的地でしょうからタンジェからマラケシュ、などまでの時間(10時間ぐらいかかりますか?)。チケットを買ったり駅や港やターミナルまで移動したり待たされたり、と、細々とした時間と手間が必要、など考えると、例えばマドリーから夜行を使ってもマラケシュ到着まで丸一日かかると思います。すこし手順・運が悪ければ2日はかかるのではないでしょうか。そうすると往復で2日から4日はつぶれます。スペインはつい最近まで時間にルーズなお国柄でしたから、(いや、今でもですが)厳密に時間を計算し、スムーズにことが進まない場合非常にいらいらする羽目になります。このあたり、モロッコと同じ?(笑)と考えていた方がいいかもしれませんね。

値段の差を考えても、マドリーからタンジェまで自力でバス・フェリーなどを駆使して安く上げようとしても、交通費だけで最低往復1万2-3千円はかかります(もっとかな?)。その間もちろん食事・宿泊代金が必要です。いくら物価が安いスペインとはいえ全般的にモロッコと比べればやはり高いですよ。

それを踏まえたうえで例えば日本からのヨーロッパ便にオプションをつけて2-3万円の差でモロッコに飛べることを考えてみます。そうすると、スペイン陸路てくてく旅とモロッコ直空路入りでの差額が下手したら7000円たらず。
スペインからモロッコまで片道1日以上移動だけに費やした上にマドリーでも、タクシーでぼられる・市内での首締め強盗(これは本当です)・地下鉄やバスターミナルや電車の駅でのすり・サギ(私も公衆の面前ですられそうになりました)などの可能性にも気を使い、マラケシュへつくまでにへろへろになっているかもしれないのに差額7000円じゃ割りがあわないとおもうのは私だけでしょうか?(笑)
そんな暇があったら、駆け足でなくじっくりモロッコを見たい、と思うのですが・・・それに、日本から、マドリーへ到着する飛行機便では、日系・ヨーロッパ系ともに夜到着するものがおおかったはずです。そうなると夜間の安全面を考えて空港からはタクシー移動が必須で、さらにアルヘシラスへの夜行(電車・バス)にまに合わない場合はマドリーでの宿泊費が必要ですね・・・

私はスペインも大好きですが、それだからこそ、スペインはまたの機会にでも時間をとってじっくり訪れることをおススメします。特に南部アンダルシアとモロッコ=イスラムは歴史的に・文化的に切ってもきりはなせないところなので逆に言うなら、時間に余裕がある方は是非ゆっくりとスペイン南部・モロッコ北部もめぐり文化の邂逅を楽しんでください。
 
スペインからのツアー
スペイン各地のいろんな旅行会社からモロッコへのツアーはあります。
短くて、週末だけのバカンス、あとは1週間程度、10日、2週間などが多かった気がします。砂漠を入れると10日以上のツアーが主流だったような。値段は例えば8日のツアーで700-800E。また、2001年夏の破格値では、10日ぐらいのツアーで400ユーロと言うのがありました。(安さの理由は、おそらくバスのみ利用の周遊タイプだからで、スケジュールはかなりきつかった気がします。移動にかなり時間が割かれていたような・・・また、格安だけあって売り切れは早かったです。わずかな記憶より)内容としては飛行機を使うもの、バスで行くもの、あるいは自家用車の人用に現地でのホテルの手配だけ、などがあり、さらに一都市にのんびり滞在型、周遊型でも南部だけ・2‐3都市のみ・モロッコ全体、など様々なタイプがあります。

ツアーの利点はもちろん、ポイントを押えて観光出来る事、移動手段・宿関連で、時間のロス・客引きに悩まされないこと(多分)、でしょう。日本人にとっての欠点は、英語でのコミュニケーションが難しいかもしれないこと、とりわけ、安いツアーは出発日が限定されているものが多いので日本からタイトなスケジュールでいく人は都合があわないかもしれないということ、ですね。

他、アルヘシラスやマラガからなど、タンジェやテトゥアンだけを訪れる日帰り・1泊ツアーも出ているようです。スペインがメインでモロッコはオプションでという方、検討の余地ありです。
 
おまけ・スペイン到着空港と自家用車での縦断
スペインへの空路。ヨーロッパ他国などからスペインへ来てバス・電車など陸路でモロッコを目指すのでしたら、モロッコに近く比較的大きい国際空港であるマラガがいいと思われます。マラガからはおそらくバスで3時間ぐらいでアルヘシラスへ着くと思います。あとは、アンダルシア内の空港ではセビージャ、ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ、グラナダがあるようです。ジブラルタル空港も使える・・・のかな?(思いついてみただけです。笑)
しかしそれではあまり飛行機チケットが安くないというのであれば、首都マドリーへ飛ぶ手が簡単でしょう。最近、ヨーロッパ内の航空便は路線限定で信じられないぐらい安いチケットが出回ってますから、ヨーロッパ在住者ならこのルートは案外使えるかもしれませんね。

車の場合でしたら、参考までに以下の情報を。IrunからAlgecirasまで1100Km(東京ー福岡間よりちょっと手前)、MadridからAlgecirasまでは600Km(東京ー大阪間)相当だそうです。またマドリーからマラガまで以前はなかった高速道が整備されたようで、多少は時間の短縮になっているようです。

縦断にかかる時間は、例えばよく飛ばすスペイン人の運転で、Madridマドリーからモロッコ北部へは一日がかり。Zaragozaサラゴサからも、モロッコ北部到着は1日がかりですがそれこそ早朝発・深夜着、運転手2人以上の交代で運転、のようでした。フランス北部から運転手一人、のケースでは、フランス南部で一泊、マドリー南部で一泊してシャウエンへ、という人を知っています。(シャウエンで会った人に話を聞いたので偏ってしまいますが勘弁ください)夏休み・クリスマス・聖週間など長期休みが始まるころはスペインにも高速道を始め渋滞が起こります。注意したいのは、ヨーロッパ(EU)内はレンタカーで問題なく通過できる、かも知れないけれど、モロッコ国境では車両保険や登録?の書類などが必要のようですから、レンタカーをお考えの方、事前調査はしっかりしてください。まぁ、モロッコでの運転は、おススメしませんが。

■以上、バス・鉄道でモロッコへ乗り込む概要を紹介しました。スペインとモロッコをセットで楽しむ際に活用してください。ちなみに、スペインのマドリー・バルセロナなどの大都会では特にご注意ください。ここ10年ぐらい首締め強盗なるものが特に日本人をターゲットに横行しているようです。冗談ではありません。夜間・早朝・シエスタ(昼休み)の時間は人通りが少ないと思ったら無理に出歩かないこと、です。特に夏場のシエスタの時間帯(地域によって差はありますが2時ぐらいから5時・真夏だと6時ぐらいまで)は暑いこともあって人通りが極端に少なくなる町が多いです。マドリーのポイントでは空港バス発着の拠点であるコロン広場は、地下に潜って薄暗いため多くの観光客が狙われているようです。他にも、駅・バスターミナル・地下鉄でももちろん気をつけてください。
Buen Viaje!!(ブエン・ビアッヘ=よい旅を!)
 
おまけ2
スペインはカトリックの国ですので、12月25日は家族が揃ってミサに行き、お祝いのご飯を食べる習慣があります。昨今ミサに行く若者は極端に減ってきてはいるようですが、それでも25日、クリスマスは家族が集う日であることにはかわりません。1月6日は主顕節(公現祭)といって、キリストの誕生を祝い当方から三博士がキリストを祝いに訪れることを記念する日です。(子どもにはもちろん、大人にも親しい友人同士・家族・親戚間でプレゼントのやり取りが行われます。)従ってスペインで言うクリスマス、Navidadナビダーは12月25日ですが通常は、12月24日から1月6日の期間を指してNavidadesナビダーデスと複数形にします。また、1月1日は西暦の新年です。スペインでも盛大にお祝いします。そこで、12月24日の午後・12月25日・12月31日午後・1月1日・1月6日は、交通機関の運行ダイヤが大幅に変わる(少なくなる・なくなる)こと、美術館・博物館などが閉館すること、普通の商店は閉まるであろうということ、飲食店(バルやレスタウランテ)もしめる所がおおいかもしれないということ、が旅行者にとっての弊害として予想されます。
逆に言うなら、市や町によりますが12月31日の大騒ぎ、1月5日・6日のパレード・飴まき(街による??)など、普段
なら出来ない体験が出来ます。

首締め強盗についてですが、マドリー・バルセロナなど大都会のみだった被害報告が、アンダルシアの都市でも見られるようになったとのことです。また、被害報告の圧倒的多数は個人旅行者からのものだということです。統計報告から行くと、休日(土日祝日)の早朝9時前、あるいは昼食時2時ぐらいから4時5時ぐらいまで、が圧倒的多数のようです。それ以外の時間帯が安全かとは言い切れませんが、つまりは地元スペイン人が活動しない時間帯に目立つ旅行客は格好の獲物というわけです。すり・ひったくり・サギなどと違い、直接身に危害が及びます。下手に抵抗すると、かえって取り返しのつかない事態になることも予測される手荒な技です。このような事態を喚起しなければいけないというのは非常に残念ですが、気をつけるにこしたことはありません。情報収集はしておいた方がいいです。
 
ヨーロッパからバスで行く! 現地発ツアー

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