|
|
決断をいそがせる。
もっともこれはモロッコに限ったことでなく、世界中どこでも行われていることではありますが。
ただこのときに「明日は祝日だからお店はどこもやってない」とか「明日は王様が来るから、スークは全部しまってしまう」「ベルベル人のスークは今日だけ」等といういかにもモロッコらしい嘘を織り交ぜて、どうしても「今」「ここで」買わせようとするのがモロッコ式。
初めてモロッコを訪れた旅人には、そんな嘘でもモロッコ人にそういわれたらついつい本当だと思ってしまいます。
けれども、商魂たくましい彼らバザリスト達が1日店を閉めるなんて事は、犠牲祭でもあるか、親戚に不幸でもない限りまずありません。(新市街の普通のブティックなどはその限りではありませんが)
その犠牲祭(日本で言えばお正月の三が日)の時でさえ、お店を開いているモロッコ人もいるくらいです。
そう、スークが閉まるなんて全くのうそ。
一期一会だとか、運命だとかいろいろ言ってきますが、値段と品質に納得いかなければまたの機会にいたしましょう。モノが絨毯だったりしたらなおさらです。そんなにさっさと売れたりするものではないので、時間があるなら、ひとまず明日までゆっくり考える時間はあるのです。
また、 一部専門店での商品をのぞいて、いわゆる普通の土産屋の品揃えはどこもあまり変わらないので、仮に自分の欲しかったものが売れてしまったり、店がどこにあったかわからなくなってしまっても、似たような品物に出会える機会はまたあります。決断はあせらなくてもいいのです。
|
|