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貴重品はどのように管理したらいいでしょうか?
まずモロッコだから、というわけではなく、家を一歩出たところからまた家にたどりつくその日まで、旅に出たらば自分の面倒は自分でみなくてはなりません。
その「自分の面倒」を見るための大元であるお金やパスポートの管理も、当然自分の責任です。
旅先では家にいるのと違って、いつどんな形でどこに何を忘れてしまうか、落としてしまうかわかりませんし、荷物を置き忘れたり、置き引きにあったり、スリにあったりすることももちろん運が悪ければあることです。
そんな時に備えて、貴重品は必ず分散させて持つ事。これは基本中の基本です。
パスポートはコピーがあれば比較的短期間に代替えのものを再発行してもらうこともできるので、何枚持っていても困るものではありません。
靴の中、リュックのポケット、ズボンのポケット等、分散して持っておけるところに1枚入れておきましょう。
お金は落としてしまったらもうどうしようもありませんが、万一のために、例えばズボンの内側に薄い布を縫い付けて、1、2万円程度のお金を非常用としてしまえるようにしておくのも一つです。
また、それといっしょにクレジットカードの番号や、紛失時の連絡先なども控えて入れておくと、いざという時には本当に助かります。
家を出る前に、こういった番号等を実家に残しておくというのも、実際困ってみると、自分をほめたくなってしまうようなきめ細かさかもしれませんね。
困った時はお互い様ですが、最低限の事は自分でなんとかできるようにしておくのも、旅のエチケットではないでしょうか。
さて、現在のモロッコですが、犯罪のレベルは基本的にそんなに高くありません。
アジアや、世界の大都会で行われているのであろう日本人のパスポートの売買なども、モロッコでは商売にしようがありませんし、航空券なども、ビザなしではほぼどこにも行かれないモロッコ人には盗んでもなんのメリットもないものです。(911以降、よけいに本人でないと意味のないものになっているかと思いますが)
ですので、 これらのものが「ない」というのは、どちらかというと盗まれた、というよりかは「無くした」可能性が高いです。
ですので、そんな時はまず自分がどこかに置き忘れていないか、落としていないかということを確認してみてください。
けれどもそれがお金だったら万国共通で魅力的なわけです。
ですからまず、お金と航空券、パスポート等は別々にしまうのがいいでしょう。これでまず最悪の事態はさけられます。
お金は小さなお財布や袋などに小分けして、スーツケースやリュックの中にかくしておきましょう。例えばリュックのポケットが切られていた、なんていうことがあっても、リュックそのものがまるごと盗まれることはまれですから、これなら一度に全財産をなくすことはありません。
また、盗難だけでなく、お土産屋の買え買え攻撃を避けるためにも、普段持ち歩くお金は必要最低限にしておくのがベストです。
実際の盗難についてですが、ホテルなどで荷物ごとまるまる盗まれた、というような話は管理人は今の所一度も聞いたことがありません。
逆によくあるパターンの1番は、気がついたらいつのまにか無くなっていた、という「スリ」になります。電車の中で眠っている間に鞄のポケットが切られていた、混み合ったスークの中を歩いていたらポケットや鞄からお財布やデジカメ、携帯電話等がなくなっていた、というケースでしょうか。
こういったケースも日常的に多いというわけではありませんが、混雑した場所や、電車の中等多くの人が出入りできる場所では、貴重品の管理には気を使いましょう。
次いでよくあるのが、気分が高揚していて、つい荷物を駅やバス停、レストラン等に置きっぱなしにしてしまった、というもの。
レストランであればとっておいてくれることもありますが、公共の場所ではそうはいきません。そのためにも、実は普段から持ち慣れた鞄等で旅行するのが一番かもしれませんね。
そしてなにより、犯罪を未然に防ぎ、相手にヘンな気をおこさせないためには、まず自分がその要因を取り除いておくことが重要です。
屋外で多額の現金をちらつかせたり財布の中身を勘定したりしない。
荷物にはしっかりカギをかける、チップなどの置くべきものはきちんと置いておく。
ホテルやハマムの従業員さん達とも、なれ合いという意味ではなくいい関係を築けるように自分から努力する。そういった事が、まず身近で起こりうる小さな犯罪を予防する大きな一歩ではないでしょうか。
ところで、最近泥棒に目をつけられる事が多いものの1番は、なんといっても「携帯電話」です。モロッコ人は日本の携帯がモロッコでモロッコ式に使えると思っていますから、日本人がいくら「これはモロッコでの契約では使えないから大丈夫だろう」と思っていても、彼等には「良さそうな携帯電話」にしか見えません。
時計代わりにながめる事も多い携帯ですが、こればかりは必要以上に人前で使わないようにした方がいいでしょう。
忘れ物、落としものの一番もこれですので、管理には十分気をつけて下さいね!
「笑えない話」のコーナーの、夕闇のひったくりにも記していますが、こういったものを狙うひったくりは、大通りの場合2人組くらいで、逃走用のバイクなどを準備していたりすることが多いようです。
人気の少ない所を通る時など、周りにも気をつけてみてください。
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