|
|
|
レンタカーを利用して旅したいと思っているのですが。
海外在住で、日本とは反対の車線での運転に日常的に慣れている方にはなんとかそれではお気をつけて、と言えますが、そうでなければモロッコをレンタカーでまわることはかなりおすすめできません。
反対車線での運転に慣れていない事、モロッコ人の運転がかなり荒い事、道路の整備状況も、カサブランカ、ラバト、マラケシュ等大都会を結ぶ道路以外、そんなに丁寧に整備されているとは言えないことなどが理由としてあげられます。
特にモロッコ人の運転はとにかく荒く、狭い道路で競い合うように追いこしをしたり、2車線の所に車4台がつまったり、バス同士が無理な追い越しを試みるなどしょっちゅうで、本当にひやひやさせられます。
また、モロッコ人同士の間には、いわゆる道路交通法の他に、このタイミングだったらそのまま行く、このくらいだったら止まる、といった暗黙のルールのようなものがあります。
歩行者と車の関係においても、車と車の関係においてもそうですが、例えば車の前に飛び出して来るバイク(無免許で乗れるので、交通ルールが乱れる大元凶です)、急には止まれないロバの荷車や馬車。信号なんかで渡りはしない歩行者。そういった、「そこに生きていないとわからない」呼吸をルールにしながら生きている人々のところに、ようなものを知らず、いわゆる「交通ルールだけ分かっていれば運転できる」と思ってやってくる外国人が入るのは、事故の元以外の何ものでもありません。
実際海外に暮らすモロッコ人の帰国ラッシュとなる夏休みには、とにかく自動車事故が増えるのですが、これはそういった事にも原因があります。
また、いざ事故になってしまったとき、対応は全てモロッコの法律です。
だれの何が過失として問われるのかわかりませんし、外国の法律が、常に真実を捌くに十分なものか知る由もありません。
そういったトラブルになった時にはたしてどこまで自分は「外国語」で「外国の法律」に立ち向かえるでしょうか。
運転できるできないという事だけでなく、そういった時のこともあらかじめ考えると、とにかくモロッコで車を借りて運転する、というのは個人的におすすめすることができません。
それでもどうしても、という方は、車を借りる時には、書面がきちんと整っているかという事だけでなく、トラブルの時のアシスタンスはどの街で受けられるのか、代車はどうなるのかからはじまって、スペアタイアの状態から車のコンディションまで、きちんと自分で確認しましょう。
確認せずに利用すると、戻って来た時に以前から調子が悪かった部分について自分のせいにされたりすることもありますし、何よりも車から道路から、日本では考えられないほどコンディションの悪い事が当たり前な状態なので、他でもない自分が苦労してしまうことになりますので…。
管理人は著作権を放棄しておりません。
情報の引用、転載、転用にあたっては必ず管理人yama-sanにご連絡下さい。
(c) yama-san all rights reserved
|
|
|